魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」 9章途中まで

やー、素直に感心します^^;
今までにも幾つか
名前「台詞」
で構成された物は読んだ事ありますけど。
その殆ど全てが、私的には到底面白いとは思えない代物だったんですよね^^;
台詞のみ、或いは台詞と時折入る程度の一文で構成された、単なるキャラ同士の座談会。
座談会であっても、物を書く力のある人が書いたものなら、物語の形にはなっていなくても、雰囲気は楽しめたのでしょうけど。
残念ながら今まで読んだものは、文章を書く力の無い人間がそうする事しか出来なくて書いたような物ばかりだったので。
んで、この「断る!」ですが。
ちゃんとした物語になってるんですよね^^;
これ、小説にするだけの力量のある人が、一つの描き方として、台詞(+少しの擬音)のみで書いているとしか思えません。
ま、それはさておき。
ホント、感心を通り越して呆れてしまう位、キャラが立ってます^^;
魔王も勇者も女騎士も。
意外なところで「ござる」こと軍人子弟も。
良くもまぁ、台詞のみの構成でここまでキャラを生かしたなぁ、と^^;
普通、ここまでキャラ付けすると、不自然な説明が多発すると思うんですけど。
だって、普通の小説形式でならキャラの心情として描ける部分が、キャラの台詞としてしか描けないのですから。
でも、このお話は不自然と感じられる部分、明らかに説明させるためと思える台詞が殆ど無い。
しっかり計算して書いているのか天然で書いているのかは分かりませんが、凄いですよ^^;
そんな感じ。