うしおととら



文庫版、全19巻のうち、4〜19までを一気買い。
1〜3までは・・・この前の出張の際、日曜だけは相手の都合でホテルで仕事をする事になったので、途中で散歩がてら買ってきました。
・・・本当はもう少し経ってから、うしとらの内容をもっと忘れてから買うつもりだったんですけど。
で、マッタリと読むつもりが、今日買ってきたゲームを放置して一気に読んでしまいました^^;
・・・・・やっぱり凄いです、この漫画。
全体を通して見ても面白いですが、章ごとの内容も面白い。
文庫本で19冊、単行本だと34冊だったかな?
普通、ここまで連載が長引くと中だるみがしたり強さのインフレが起きて笑えることになってしまうと思うんですけどね。
髪が金色になったり変身したり。
新しい必殺技をあっさりと編み出したり。
でも、この漫画ではそういうのが殆ど無いんですよね。
とらは最初から最後まで強い妖のままですし、うしおに関しても強くなるのは一回程度ですし。
ただ、いつでも全力で戦うだけなんですよね。
それなのに飽きないのは、この漫画が単なる妖と戦うだけの漫画ではなく、内容を読ませるもの。
キャラクターを魅せるものだったからなんだろうなぁって思います。
それと、所々にホノボノとしたシーンを混ぜているところも、ですね。
それはともかく、読み直して改めて思ったんですけど。
終盤の展開にはクルものがありますね^^;
白面との戦いを控え、最後の平穏な毎日を送るはずだったのに、麻子達はもとより雷信達にまで忘れられて。
とらとも喧嘩別れして。
単行本だとその後の内容まで一気に読めるのでまだ良いですが、そうじゃないと結構辛いものがあります^^;
まぁ、だからこそ、みんなが潮を思い出した後の展開が引き立つのだと思うんですけどね。
とまぁそんなわけで。
読み直してもやっぱり面白かったうしおととらでした。
ちなみにお気に入りは、女キャラでは『かがり』と『小夜』と『須磨子(ぇ?)』
男では『潮』と『とら』と『雷信』と『日輪(ぇぇぇぇ!?)』
あ、『流』もお気に入りです。


『かがり』
やっぱり『とら』とのからみでお気に入りですね。
『とら』が自分達よりも遥かに古い妖で、白面とも戦った妖だったと知る前から、何気に『とら』に対してはツンデレってましたし(笑)
『潮』、『雷信』と一緒に『とら』の背中に乗った時、「私は幸せですけど」って台詞には笑ってしまいました(笑)


『小夜』
単に私の属性にマッチしたって感じですね(笑)
この漫画を最初に読んだ頃にはむしろ『勇』の方がお気に入りだったんですけどね^^;
・・・『かがり』に関しては昔からお気に入りでしたが(笑)


『須磨子』
見た目は20位、お役目の最中は歳を取らないって事ですから、実際もそのくらいかも。
・・・うん、見た目と口調にやられた(笑)


『潮』
この二人の関係があったからこそ、ここまでの長期連載だったと思います。
曲がった事が大嫌いで、誰かを守るためなら自分の身すら省みない『潮』。
『潮』がそれだけのキャラだったのならそれほど気に入ったりはしないのですけど・・・
なんて言うか、等身大の子供キャラなんですよね、『潮』って。
泣いて、笑って、怒って。
悩んで、考えて・・・考えるより先に行動して(笑)
後先考えない、意地っ張りな子供って感じですね(笑)


『とら』
もうね、なんと言えば良いのやら(笑)
ある意味、連載の中で一番変わって行ったキャラだと思います。
「命ってなんだ?」
と言っていたのが、『潮』に引きずられる様にして人間や妖を助けて。
口ではなんだかんだと言いながら、『麻子』や『真由子』を助けたり、『雷信』や『かがり』を助けたり。
ある意味、うしとらにおける一番のツンデレキャラでした(笑)


『雷信』
『かがり』とワンセット(笑)
『潮』が東の妖たちに命を狙われた時、妖を裏切ってまで潮を助けようとした二人にはやられました^^;


「蒼月殿の名を悪意をこめて呼ぶものをだまって見過ごすわけにはいかない」
「犬ころのように心を変える我々ではないわっ!!」
「我々を獣風情と侮るな」
「潮殿、共に死ねることを誇りに思います!」


武士、ですね(笑)


『日輪』
冗談です(笑)


『流』
今も昔も『秋葉』といえば、第一に思い浮かぶのは月姫の貧乳妹(笑)ではなく『秋葉 流』だったりします(笑)
最期のインパクトもそうですが、飄々とした性格がお気に入りでした。


とまぁそんなわけで。
うしおととら、読んだ事がない人にはお勧めです。